Vantage Galan 3T (3テスラMRI装置)

高画質で撮影が可能な最新のMRI装置

MRI(核磁気共鳴画像装置)は精密検査を行うときに必ず受けることになるものです。
人の体の内部を撮影する方法としてはX線撮影であるCT装置がありますが、こちらは放射線を体に照射することで行うものです。

そこでより体に負担のない形で検査ができるようにするため放射線以外の技術を使用した検査機器が開発されておりその一つがMRI(Magnetic Resonance Imaging)です。

MRIのしくみを簡単に説明すると、人体組織に強力な電磁波をあてることにより体内の水素原子核をスピン運動させその信号を周波化して画像とするというものです。

CTと比べてMRIの画像は濃淡がはっきりしているため、立体的な把握や内蔵ごとの組織の違いを見わけることができやすいというところにメリットがあります。
またCTではどうしても骨に放射線が吸収されることで奥にある部位を把握するのが難しいところ、MRIなら頭蓋骨や脊髄の内部にある部位などまで撮影をすることができます。

Vantage Galan 3Tはそんな便利な検査機器であるMRIをより高度化することにより、組織間のコントラストをはっきりさせ高画質で内蔵の様子を撮影することが可能となりました。

Vantage Galan 3T の特徴とメリット

Vantage Galan 3Tを開発したのは東芝メディカルシステムズで、次世代3テスラMRI装置として2016年6月1日から一般医療機関向けに販売を開始しています。

同じく東芝メディカルシステムズが販売していたMRIは1.5Tというバージョンだったのですが、これが新型に改良されたことにより組織をより鮮明に見られる画像生成に成功しました。

他の検査機器を合わせて使用することにより、頭部や前立腺など外部からの検査ではなかなか内部の状態を把握することが難しかった部分についてもかなり正確に腫瘍性病変や代謝性病変を発見することができるようになっています。

さらに従来型のMRIと比較して機械そのものを小型化しており、使用電力も少なくした省スペース・省電力化ができるようになっていることも特徴です。

これは置き場所の関係やランニングコストの面でMRIを導入することをためらっていた医療機関にとっては大変に魅力的なことで、検査機器を置くために病院内を改築する必要もなくなります。

MRIでは電磁波による細胞の振動を促すという機械の特性上、どうしても使用中に強い振動が起こってしまったり騒音があったりといった問題もありましたが、そうした細かい機能も改善されておりますます患者さんにとっても医療機関にとっても使いやすい状態になっています。

白黒であったMRI画像がカラーに

MRIで撮影される画像は基本的には濃淡によって表現された白黒画像なのですが、この新しい機器が開発されたことによりカラーでも撮影可能になりました。
病巣を把握するための断面図も単純に切り取ったスライス画像としてだけでなく、螺線形での断面画像に対応をするなど、より立体的な把握ができます。

特に画期的なのが、解像度を高めたことにより脳内部の毛細血管を高精度での確認が可能になったということです。
これにより、脳内で狭窄が起こっている場所はどこであるかを把握することができます。

ただし万能なMRIのようですが、心臓にペースメーカーが入れられている人(機器によっては例外あり)や、入れ歯、人工関節や骨折治療のための金属が体内にある人、刺青が入っている人などは正確に撮影をすることができないことがあります。

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