カプセル内視鏡

消化器官の内部を安全に検診する

日本人の死亡原因の第1位であるがんですが、その中でもここ近年患者数が急増しているのが「大腸がん」です。
大腸がんは男女ともに臓器別疾患数の上位を占める病気であり、特に40歳を超えたあたりからの罹患リスクは非常に高くなることが特徴です。

大腸がんに限ったことではありませんが、確実に治療をするためにはいかにして早く発見するかということが重要になってきます。
大腸がんは早期に発見することができれば完全に治すことができる病気となっているのですが、反面で自覚症状が乏しくかなりステージが進んでからようやく発見されるということも珍しくありません。

そこで少なくとも年に1回は専門の検査を受けてもらいたいところで、その際に使用をされることになるのが消化管内視鏡です。
この消化器官の検査をするときに用いられる機器は多数あり、超小型テレビカメラをつけた電子内視鏡が主流となっています。

そうした最先端の小型内視鏡の中でも技術の進歩が著しいものとして「カプセル内視鏡」があります。
カプセル内視鏡はこれまでチューブのような構造のものを消化器官の内部に入れるという常識を覆し、カメラ内蔵のカプセルを飲み込むことにより小腸を通過するときに内部を撮影できるようにしたものです。

カプセル内視鏡の使用の流れ

カプセル内視鏡が最大の威力を発揮するのは小腸の内部の撮影です。
これまで胃や大腸に関してはチューブ型の内視鏡を挿入することによりある程度内部の状況を把握することができていたのですが、小腸部分の造影はカメラで見ることができずそれが病巣の発見を遅らせてしまうという問題がありました。

それが平成13年よりカプセル内視鏡が導入されることにより、消化器官全体の検査を行うことができるようになり小腸部分の異変も比較的簡単に発見ができるようになっています。

カプセル内視鏡は約2cmの大きさをしたカプセル状の球体で、これを飲み込むことにより胃を通過して小腸内の粘膜に到達することができます。

飲み込んだカプセルはそのあと大腸を通過して肛門から排出されることになっており、体調に何らかの悪影響を及ぼすことはありません。

このカプセル内視鏡が導入されたばかりの頃には、腸内で狭窄が起こっている人は正しく排出されす詰まりを悪化させてしまうと危険視される声もありましたが、現在では実際の検査の前に正しく体内を移動できるかダミーカプセルを使用してチェックするということもできるようになり安全性にも問題はなくなっています。

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